第二回・お遍路日記   オーナー和さんによる第二回・遍路旅日記 2003年11月19日号〜2003年11月25日号 

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< 今回の遍路は今日で終わり > 2003年11月25日 記

十一月二十四日、曇り後雨
番外三番札所慈眼寺を目指す。標高五百メートルの慈眼寺までひたすら上り、遍路道がはっきりしないため車道を進む。途中から雨、車を気にしながら歩くこと四時間、十五キロ慈眼寺へ。この寺には行場の洞窟があり、お大師様の御利益を求めて多くの人が訪れるとか、今日も賑わっていました。
帰りは遍路道を探しながら十二キロ、麓からバスで徳島駅へ。



< 徳島市内を縦断 > 2003年11月24日 記

十一月二十三日晴れ
七時宿を出発、厳しい冷え込み。十八キロ先十八番札所恩山寺を目指し、徳島市内をひたすら歩く。途中お茶とクッキーのお接待、感謝。歩道のない狭い道路を車を気にしながら歩く。歩行者を気にかけるドライバーの少ないこと、自戒。
恩山寺は紅葉のなのこりが見られる初冬の佇まい。訪れる人もまばら、お茶とクッキーをかじりながら境内で休憩。十九番札所立江寺へ、立江寺は門前、境内とも喪服の老若男女でいっぱい、聞けば死者を弔う大祭とか。お坊さんが笑み浮かべながら立ち働いていました。
立江寺を後にして二十番札所鶴林寺の登山口まで歩く。今日の距離三十三キロでした。



< 番外二番札所童学寺へ > 2003年11月23日 記

十一月二十二日晴れ
晴れ宿を出発してすぐ三百メートル急登、汗がふきだす。その後はなだらかな下り、鮎喰川に沿ってひたすら歩く。十六キロ歩いて童学寺へ、静かなたたずまい、訪れる人もまばら。
八キロ歩いて十三番札所大日寺へ、お寺はバスツアーの人で大繁盛、気が付けば今日は連休初日でした。十七番札所井戸寺まで境内はお経もあげられないほどの混雑でした。

夕食は久し振りの肉、トンカツでした。ビールと冷酒、酔いがまわって八時前にお休みでした。



< 焼山寺への道は遍路泣かせ > 2003年11月22日 記

十一月二十一日曇り
雨上がり十一番札所藤井寺へ。途中吉野川を渡る堤防の間が二キロ以上、中洲は収穫を待つばかりの大根、キャベツ等の畑。その広さは並みではない。
藤井寺本堂横から焼山寺への遍路道、標高差七百メートルの尾根まで九キロ、滴る汗を拭いながら急登。尾根から標高差三百メートルの急な下り、さすがに膝はガクガク。沢すじまで降りきって焼山寺への最後の登り標高差三百メートル、一歩一歩が重かった。
山頂は久し振りの晴れ、静に般若心経をとなえる。



< 番外一番寺は雲の中 > 2003年11月21日 記

十一月二十日、雨
七時万全の雨対策で宿を出発、四番、五番寺をお参りし今日の難所、番外一番、大山寺へ向かう。往復十五キロ、標高差五百メートル、滴り落ちる汗を拭いながら急登二時間、深い霧の大山寺にお参りする。番外寺故か、雨のせいか車遍路が数人、静寂の中鉄砲とチェーンソーの音がいやに大きく聞こえました。
大山寺を後に六番寺へ、途中食堂でうどんを注文、冷えきった体を暖める。十番切幡寺にお参りし宿へ、今日は平地に換算すれば四十キロ歩いたかな。

生ビール、ブリ刺し、タイのカマ焼き、エビ天等等でした。




< 四国遍路新たな旅立ち > 2003年11月20日 記

奈川から電車を乗り継いで七時間、阿波板東に到着。そぼ降る雨のなか一番寺霊山寺に向け、金剛杖等を用立てて長旅へ出発する。この季節日暮が早い、五番地蔵寺側の宿へ。汗と雨で冷えきった体を湯船で暖める。

五時半夕食、ビールがうまい、鮪の刺身、ワカメと胡瓜の酢の物、豆腐の白あえ、マカロニとコーンのサラダ、焼き魚(サワラ) のお吸い物でした。




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